今の会社での働き方に疑問を持つようになってきた。
朝から晩まで働いて、終わったら職場の人と飲みにいき、酔い潰れてまた起きて。
こんな日々の繰り返しを定年退職するまで送るのかな?これが普通?
おかしいですよ。そんな働き方を普通と思わないでください。
もやもやとこんな働き方でいいのかな、定年退職するまでずっとこのままなのかなと、
少しでも今の働き方に疑問を持った方に読んでもらえたら嬉しいです。
結論は、
今の日本の働き方はおかしく、このまま続けても明るい未来は正直ない。そんな未来を変えるために会社に依存しない働き方を知って、行動しよう。
です。以下、説明します。
日本の労働時間と働き方がおかしい理由
次の3つです。
・海外と比較すると正社員はかなりの長時間労働だと推測できる。
・年功序列をはじめとして、優秀な人材が成果を搾取される構造になっている。
・女性の社会的地位が低く、働きづらい。
海外と比較すると正社員はかなりの長時間労働だと推測できる。
実は年間平均労働時間の日本の順位は27位と、世界の労働時間の統計を見ると日本はあまり高くありません。
あれ、実は海外の人たちの方がもっと働いている?
労働時間長くてつらいと思っていたのは甘え?
と思ったかもしれませんが、ご安心ください。十分働きすぎです。
根拠は次の3点です。
・この数字はパートタイマー、アルバイト等の非正規雇用者の労働時間も加わった平均労働時間で、日本の非正規雇用の割合は高い。
・平均労働時間とは別に長時間労働者の割合という数字もあり、こちらの数字も日本は高い。
・加えて有給取得率は世界でも最低レベル。
順番に見ていきましょう。
この数字はパートタイマー、アルバイト等の非正規雇用者の労働時間も加わった平均労働時間で、日本の非正規雇用の割合は高い。
先ほど掲載した年間労働時間に掲載されている各国の非正規雇用者の割合をChatGPTに調べてもらい、平均値も出してもらいました。
結果、
このリストの非正規雇用の割合の平均は19.9%で、日本は39.5%で4番目に多い割合であることがわかりました。
このことから言えることは何か?
非正規雇用も入った年間労働時間なので、正社員の労働時間は全ての国で平均より長くなりますが、日本は労働時間の短い非正規雇用者の割合が高い分、正社員の労働時間はもっと長くなります。
そう考えると世界27位でしたが、正社員だけで見ると、順位はかなり上がりそうですね。
※余談ですが、ChatGPT便利ですね。こういった数字の集計が掲載されていないときに、依頼すれば簡単にリストができました。
長時間労働者の割合
こちらは男女で開きがありますが、男性のみで世界で比較したら、メキシコ32.4%、インドネシア26.8%、韓国22.7%に次いで日本21.7%で世界4位となっています。長時間労働をしている人も多いですね。
つまり、正社員で働いている人に労働時間の負担は大きく、さらに長時間労働している割合も高いということがわかります。
有給取得率は世界最低レベル
日本の有給取得率は60%との統計が出ています。
出典:日本の有給休暇取得率が6年ぶり60%に。エクスペディア、世界16地域の国際比較
有給取得率も非常に低いですね。
ということで、これらのことから分かることは、
年間労働時間は1607時間で世界27位とそこまで高くないように見える。
しかし、非正規雇用者の割合は世界4位と高く、長時間労働者の割合も世界4位と高い。
つまり、正社員の労働時間は相当長いことが推測され、かつ有給も消化できていない。
ことがわかります。
もし正社員なら日本で働くあなたは、一般的には働きすぎだと考えてもいいでしょう。
僕の年間労働時間を計算してみた
だいたい月間残業時間が40時間ほど、有給は5日ほどの消化で、土日祝が120日とすると、
8時間×(365−120)+40×12ヶ月=2440時間です。
残業月40時間でもメキシコの2128時間をぶっちぎりで抜いてますね。。。
働きすぎ。。。
年功序列をはじめとして、優秀な人材が成果を搾取される構造になっている。
企業の構造上、優秀な人材ほど成果や頑張りを搾取される構造になっています。
要因は、言葉が悪いですが、年功序列の給与体系と企業が新入社員やお荷物社員を養う必要があることによります。
この構造により、精力的に取り組み、圧倒的成長をしていく優秀な社員ほど、その成果と報酬は企業に搾取されます。
僕はこのことに気づき、頑張った結果が自分に還元されない、そんなところで働き頑張って成長することに意味があるのか。と思うようになりました。
なぜこのような構造になるのか、説明していきます。
年功序列の給与体系
勤続年数が増えていくほど、もらえる給料も少しずつ増えていく、日本では常識となっている年功序列の給与体系。
この仕組みって海外では当たり前ではなく、日本だけの当たり前なのはご存知でしょうか?
年功序列で給料が増えていくって冷静に考えたらおかしいことですよね?
本来、報酬は仕事の成果に対して支払われるべきです。そこを崩して良いのであれば、仕事ができる優秀な人間ほど搾取されることを受け入れることになります。
どういうことか説明していきます。
例えば、あなたがレストランに行きます。
そのレストランはチェーン店と同じようなクオリティの料理を提供しています。でも、値段は高級料理店並みの金額です。
絶対こう思いますよね。
「そんな高い質の料理を食べていない」
って。
本来払うお金の金額は受け取ったサービスと同等だから払われます。
つまり、仕事の成果に対して報酬は支払われます。
実際はレストランで考えたらおかしいと感じることが、
50を過ぎて仕事の生産性が落ちた人たちの方が、勢いがあり優秀な若手より給料が高い
といったおかしなことが、年功序列の日本企業では当たり前のように行われています。
なぜこうなっているのかは話が長くなるので割愛しますが、この生産性が落ちた人たちが稼げていないはずのお金をもらえるのはなぜでしょうか?
そう、成果を出している優秀な若手が本来もらえるはずの報酬が、この人たちに渡されているんです。
もちろん、企業の言い分として、今はあんまりもらえないかもしれないが、君も同じように歳を取ったときには支払ってあげるからという理屈だと思います。
一昔前はそれが成り立ったかもしれませんが、これから先も同じ仕組みが成り立つでしょうか。
自分たちが同じ立場になったときには年功序列は崩壊して、結果今の20代、30代は搾取されただけ、なんてことになる未来は十分にありえます。
新入社員やお荷物社員を養う必要がある
先ほどの話を踏まえれば、この内容もわかると思います。
企業は正社員で雇った以上、簡単には解雇できません。どう頑張ったって成果が出せない新入社員、全然やる気はないけど働き続ける社員と様々な社員がいます。
また、成績が良いときは給料も多いけど、成績が悪いときは給料がほとんどない、みたいなことにもならないようにしています。
こういった人たちに支払うお金はどこから稼がれてくるでしょうか?
もうおわかりですよね、優秀な社員が得た稼ぎが分配されていきます。
そうすることで企業も標準化を図っているんですね。
ということで、年功序列をはじめとした企業の構造上、「優秀な社員が得た稼ぎは他の人たちに分配されていく」ことになります。
ある程度海外も同じ構造はあるかもしれませんが、年功序列でないし、成果が出せなくなったら容赦なくクビにするといったことから、こういった不利益は少ないでしょう。
ここに違和感を感じたら、働き方を考え直す時期でしょう。
女性の社会的地位が低く、働きづらい。
世界経済フォーラム発表の2019年「ジェンダー・ギャップ指数」で日本は156カ国中121位です。
指数が何か置いといてとてつもなく低い順位ですね。
ジェンダー・ギャップ指数とは、教育・経済・保健・政治の4分野での男女格差を数値化したものです。
とにかく日本における女性の社会的地位が低いことがよくわかります。
管理職は男性だけとか、キャリアを形成できないのを筆頭に女性は働きづらさを感じていると思います。
私は男性なので、この内容はあまり突っ込めないですが、意欲的な女性は働きづらいだろうなということは想像がつきます。
ということで、
長すぎる労働時間、優秀な社員が搾取される年功序列をはじめとした企業の構造、女性の社会的地位の低さ
は、日本におけるおかしい働き方を生み出しています。
こういったことを知った我々は今の状況を当たり前と受け入れていくしかないでしょうか?
とはいっても行動するのは大変だし、みんな同じように働いているから今のままでもいいでしょうか?
このまま会社に残るとどうなる?働き続ける3つの末路。
とにかくきつくなります。少子高齢化の加速が全てに起因します。
※ここからは主に僕の主観と推測も結構入ります。
労働環境はさらに過酷になる。
我が社は「○年連続増収増益の右肩上がりです」みたいな話は就活の時によく聞いたと思います。
上場企業は株主の期待に応える必要があるので、基本的に前年よりも高い売上と利益を出すことを求められています。
増収増益を基本としています。
少子化が進んでいく中、この増収増益を成り立たせるのって冷静に考えてきつくないですか?
今後職場にいる人数はどんどん減っていきます。
6人で回していた仕事を5人で、4人で・・・と、回さないといけない日が来るでしょう。
顧客の数も減っていくので、得意先まで減ります。
そうなった時に、現状を維持するだけでも大変なのに、そんな中でも企業は増収増益を掲げます。
って考えた時に労働環境はどんどん過酷になると思いませんか。
定年は70歳までかそれ以上に引き上げられる。
少子高齢化により、労働できる若者が減っていき、労働力を維持するにはどうすればいいか。
定年を引き上げて高齢者にも働いてもらうという流れは実際に起きています。
元々は定年は60歳だったのが、引き上がって今では65歳まで労働している人も見かけます。
さらに、2021年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法により、70歳までの就業機会の確保が努力義務とされました。
今40代までの方々が65歳を迎える頃には70歳、あるいはそれ以上の労働は当たり前の世の中になっていてもおかしくありません。
このまま会社に居続ければ安泰、というとそうかもしれませんが、その安泰を得るためには70歳までの労働が約束されます。
60歳まで働いてそのあとは自由気ままに楽しもうというのは、これまでであれば日本人の理想的な人生プランだったと思います。
でも、70歳まで働き続けるとなると、どうでしょうか?話は違うと思いませんか?
そこまでして安泰とは得る価値のあるものでしょうか?
老後いつそこ尽きるかわからない不安を抱え過ごすことになる。
さらにですが、70歳になり、無事定年退職をしたとしても、今度はいつまで続くかわからない老後が待っています。
医療の発達により、平均寿命はどんどん伸びています。100歳まで生きるのも当たり前になってくるかもしれません。
定年退職後に長生きし続ける自分を見て、「あれ、自分いつまで生き続けるんだろう?90歳まで生きる分しかお金ないよ」
なんて思う自分は嫌だなと思います。
少なくとも、いつそこ尽きるかわからない不安を抱え、ジリジリと減っていく貯金を見ながら過ごす老後は安泰と言えるでしょうか?
ということで、
とりあえずみんなと同じように、これまで通り働き続ける、というのは安全なように感じるかもしれませんが、日に日に過酷になる労働環境の中、70歳まで働き続け、老後もお金がなくなる心配をしながら過ごすという未来になる可能性は十分にあります。
今の働き方がおかしいと感じているとはいえ、一歩踏みだすのも怖いと思います。
でも、現状維持をする、ということは少なくともこれだけのリスクを自ら選択するということになることを認識しましょう。
会社に頼らない働き方があることを知り、一歩踏み出そう。
ここまでで、日本のおかしい働き方と、このまま会社で働き続けるとどうなるかについて書きました。
じゃあどうすれば良いか?
僕から言えることは、会社に頼らない働き方があることを知り、そんな働き方に向けて一歩踏み出そう。ということです。
以下の記事で、一生労働の世界から開放されるための知識と、次のステップを説明しています。
ここまで読んでいただいた方には、ぜひこちらも読んでみてもらいたいです。
批判を恐れずに言うならば、会社員で居続ける未来に自由はありません。
以上になります。日本の労働時間と働き方のおかしさについて説明しました。
定年退職ハッピーリタイアが幸せな時代は終わりです。会社に依存しない働き方を目指しましょう。
僕たちが生きる世界がどう変わっていくのかを学ぼう。
この記事を書くにあたり、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」という本を読んで大変勉強になりました。
世界で何が起こっているか、日本で何が起こっているか、IT革命が起きて仕事が変わって行っていること等様々なことが勉強になりました。
引き続き、ちきりんさんをはじめとして他の方の本を読んで、働き方や世の中についての考えを深めたいと思っています。
どうするか、はさておき、まずは判断するための材料となる情報を仕入れて、世界がどう変わっていくのか、自分はどうしたいのかを考えるようにしましょう。
自分に向き合い、やりたい働き方を考えよう。
未来の働き方を変えようで書いてあったことで非常に印象に残っているのは、
20代前半の仕事を何も知らない状態で決めた仕事で50年間も働き続けることって正しいのだろうか?
むしろ数年働いてみて仕事とはなんなのか、どんな仕事はしたくて、どんな仕事はしたくないのかわかってきた段階で再度仕事を選び直せばいいんじゃないでしょうか?
といった趣旨の内容です。
労働未経験の学生が判断した今の仕事を通して、こういった仕事はやりたい、やりたくないというのは見えてきたはず。
じっくり考え、本を読んで自分は何をしたいのか。を考えるようにしましょう。
僕は場所にとらわれず、徐々に生活のために働く時間を減らしていけることを仕事にしていきたいと考えるようになりました。
働きたくなかったら働かなくてもいいって状態にしたいです。
僕が憧れる働き方については、過去に書いた記事もありますので、良かったら読んでみてください。