今回は freee
※会計については、freeeレビュー①会計編 簿記の知識がなくても帳簿が作れる!
給与については、freeeレビュー②給与編 取り立てて優れている機能はない!
をご参照ください。
freeeの請求システムはfreeeの会計システムのメニュー内に存在するので、freeeの会計を利用していたらそのまま利用できます。
freeeで会計を利用している方でエクセルで請求書類を作成しており、自社商品に軽減税率がない事業者であれば、請求システムもfreeeを利用することをオススメします!
以下に、freeeの請求システムのメリット、デメリットを記載します。
メリット
freeeの請求システムは、大変使いやすいシステムだと思います。何が使いやすいかというと、
・見積書、納品書、請求書等の作成が必要な項目を流れに沿って入力すれば完成する
・手書き感覚で必要な情報を入力できる
・各書類の進捗状況が一覧で確認できる
といった点が大変使いやすいです。
画面に沿って見ていきましょう。
例えば、見積書を作成する場合、一番最初の作成画面ではこのように、取引先を選択することを促されるので、迷うことがありません。
取引先を選択したら、今度は商品名を入力していきます。
一度入力したことがある明細であれば、このようにプルダウンで表示されます。金額も記憶してくれています。
作成した見積書をそのまま納品書や請求書へも変換できます。
また、出来上がっている見積書の各項目にマウスカーソルを合わせると、青色になりクリックすると編集できるようになっています。
他社システムだと入力画面と出来上がった、書類の画面は全く別物である場合もあるので、直感的に操作できるのは良いポイントです。
作成した書類が送付されたのかどうか、送付した請求書についての入金状況などが見られるのも大変良いです。
このように各書類ごとに取引の一覧が人画面で表示され、それぞれが送付済みかどうか、入金待ちかどうかが一目でわかるので、商談の進捗確認が大変便利です。
軽減税率が適用される商品がある場合は、利用する場合は注意が必要
非常に使い勝手の良いfreeeの請求システムですが、消費税に関して大きな欠点があります。
見出しにも書きましたが、
軽減税率が適用される商品を取り扱っている事業者にはあまりオススメできません。
理由は、
・見積書等の書類を作成する際、標準では消費税が表示されておらず、
・一度入力した商品名は金額とセットで記憶されるが、税率は記憶されず10%で固定
されているためです。
上画像のように、標準では「勘定科目・税率などを変更する」にチェックが入っておらず、税率は表示されていません。
「勘定科目・税率などを変更する」にチェックを入れると、上記画像のように税区分が表示され、税率を変更できます。
まとめますと、軽減税率が適用されている商品が明細に入る場合、記憶された商品名を選んで書類を作成しますが、
税率は8%ではなく、10%で明細が書類に登録されます。
しかも、標準では消費税率は表示されていないため、注意していないと本来8%であるはずの商品を10%のまま提示してしまうことが大いにあり得ます。
記憶されている明細を選んでいるのに、商品によっては税率を確認しないといけない、といった状況で間違いなく税率を設定できるでしょうか?
どこかで間違えそうです。
そのため、大変使い勝手が良いシステムですが、軽減税率が適用される商品を取り扱っている事業者である場合は、あまりオススメできません。
まとめ
ということで、軽減税率が適用される商品を販売している事業者である場合は、消費税率を間違えてしまう可能性が高いので、オススメできません。
しかし、初めて請求システムを触る人でも直感的に操作がしやすく、商談の進捗管理も一画面で確認できるので、大変使い勝手の良いシステムです。
相手を選びますが、軽減税率が適用される商品を販売しておらず、freeeで会計を行なっている場合は、迷わずそのまま請求関係もfreeeで行うことをオススメします。
※補足ですが、freeeには今回紹介したシステムとは別に「freee受発注」というシステムがあります。
現状はメインで使うことはないと思ったので、今回の紹介からは外しました。
どんなシステムかというと、対象としている業務内容は同じなのですが、freeeユーザー同士で書類のやり取りをする際はfreee受発注を利用すると効果があります。
通常であれば、作成した書類をpdfにして、メール添付して、状況確認をしてといったやり取りを行うと思いますが、
freee受発注でfreeeユーザー同士でやり取りすれば、作成された書類が相手のfreeeに直接送信され、pdf化する必要がなくなります。メールに添付するといった作業もなくなり、シームレスに受発注業務が行えるという画期的なシステムです。
しかし、まだ発展途中であることは否めず、複数の税率が入っている場合は2つの書類に分ける必要があります。
消費税の表記もインボイス形式には対応していない等もあるため、現状使える範囲は限られていますが、将来的にfreee受発注で行えることが一般的になればいいなと感じさせられた機能です。
ということで、今回はfreeeの会計の1機能として存在している、請求書などを作成する機能についてご紹介しました。
ぜひ、1ヶ月は無償で利用できるのでお試しで使ってみてください。