今回は MF (MoneyForward)6つのサービスがセットで使える マネーフォワード クラウド会計
※会計については、MF クラウドレビュー①会計編 これから事業を始める経営者におすすめ!
給与については、MF クラウドレビュー②給与編 従業員5人以下の会社にはダントツでおすすめ!
をご参照ください。
御社は見積書、納品書、請求書の作成を何を使って行なっていますか?
商談の進捗管理を何を使って行なっていますか?
もし、これらがエクセルで行われており、会計や給与でMFクラウドを利用しているならば、MF請求は大変おすすめです。
MF請求は誰が操作してもわかりやすく、特に何も意識しなくてもカンタンに請求書類が作成できます。
エクセルからMF請求に切り替えることで、書類の作成、管理、送付業務がシステム化されます。
MFクラウドは会計、給与、請求など全てパッケージで提供しているため、会計などでMFクラウドを既に利用していれば実質無料で、MF請求を使えます。
以下に、MF請求のメリット、デメリットを記載します。ご検討の参考になれば幸いです。
メリット
操作がカンタン。初めてのシステム導入でも迷わず使える!
MFクラウド全般に言えることですが、MF請求ももれなく操作がカンタンです。
画面のレイアウトがわかりやすく、直感的にしたいことはどこを触ればできるか、が迷うことなくわかります。
通常他社で請求システムを導入すると、複雑な画面が広がっており、操作もどうしたら良いかわからず、恐る恐るボタンを押していくことも多いです。
しかし、MF請求にはそんな恐怖感を感じることが一切なく、カンタンに操作できます。
書類の作成、管理、送付がシステム化される
MF請求で見積書や請求書等を作成する際、実はエクセルと行なっていることはあまり変わらないです。
しかし、取引先や商品の単価をデータベースに登録しておけるので、見積書等の作成で間違いがなく作成できます。
エクセルであれば以前作成していた見積書のデータをコピーして、上書きで編集してとデータの管理が難しくなっていきますよね。
エクセルだとどうしても複数のデータで管理したり、メンテナンスが大変だと思いますが、MF請求を利用することで、データがMF請求1つになり、管理が行いやすくなります。
また、作成された見積書はMF請求内に蓄積されていき、その見積は受注したのか、失注したのかといった情報を付加することもできます。
受注のみの見積書と絞って検索することもできます。
今どれだけの案件で失注しているのか、受注しているのか、納品したかまだ納品していない案件はいくつあるかといった商談の状況を管理できます。
見積書等をメールで一括送付できる
エクセルで見積書等を作成している場合、作成した後のお客様への送付はどうされていますか?
郵送であれば、印刷して封詰して、切手を貼って送付しますよね。
メールであっても一度PDF化してメール本文を書いて送付しますよね。
MF請求であれば、それらの手間が一切なくなり、メール送信のテンプレートを選択し、一括で送信できます。
実際の画面を紹介します。
いかがでしたでしょうか。
書類の送付業務は格段に効率化されます。この機能に関しては他社システムでも中々できない素晴らしい機能です。
以上、MF請求のメリットをご紹介しました。
これまでエクセル上で行なっていた業務をシステムにするだけで管理面で特に大きなメリットがあります。またMFならではの書類のメール送付機能も大変便利です。請求関係をエクセルで行なっており、会計や給与で既にMFをご利用の場合は、間違いなく導入おすすめします。
ご検討にあたっては、再喝になりますが、
会計については、MF クラウドレビュー①会計編 これから事業を始める経営者におすすめ!
給与については、MF クラウドレビュー②給与編 従業員5人以下の会社にはダントツでおすすめ!
をご参照ください。
デメリット
デメリットももちろんあります。
直感的でわかりやすい操作性を実現する代わりに、システムとしては非常に最低限の機能のみとなっております。
在庫管理、原価管理、商品明細のグループ管理、親子請求等、一般的に他社システムでは行える機能は搭載されていません。
エクセルと比較すれば、絶対にMF請求が良いですが、正直他社請求システムと比較すると勝てるシステムはほとんどないと思います。
MF社がMF請求を利用するターゲットとして定めているのは、おそらく「MFクラウドの会計や給与を利用していて、請求業務をエクセルで行なっている小規模の企業」だと思います。
そのため、他社なら高機能どころか一般的に搭載されている機能までも削ぎ落とし、初めてシステムを導入する企業にでもカンタンに導入できる作りになっていると思います。
なので、他社の請求システムに勝てていないから、ダメなシステム、ではなくて使い勝手が良くなっているシステムだと認識しています。
ただし、ある程度企業が成長してきた段階で、この機能がないと困るという機能がありますので、その搭載されていない機能について記載します。
この機能が使いたいと感じ始めたら他社請求システムへの移行を検討すると良いと思います。
請求書への集計方法が貧弱
単発の取引に対して、請求書を発行することも当然ありますが、企業規模が大きくなるにつれ、あるいは業種によっての請求の方法は、
1ヶ月の間に発生した数件の取引内容(納品書数件)を合算して1ヶ月分の取引金額を請求書に記載し、請求することが多いと思います。
この機能がMF請求にもあるのですが、標準機能ではありません。
他社請求システムだと取引先ごとに1ヶ月に発生した納品書の内容を請求書に自動的に集計してくれますが、MF請求は自分で合算対象の納品書を選択する必要があります。
この仕組みだと、毎回選択するのが面倒で、選択漏れがあると請求漏れが発生します。
さらに消費税の計算ですが、納品書ごとに計算する場合と、請求書ごとに請求する場合とがあります。
MF請求では請求書ごとに計算する方法のみになっていました。これも細かいですが、企業によっては消費税の計算方法が自社には合わないといった場合もあり得るでしょう。
そのため、1ヶ月分の取引をまとめて請求する必要が出てきたときはシステムの入れ替えを検討した方が良いでしょう。
売掛金残高の管理(消込)機能が簡易的すぎる
MF請求の売掛金の入金管理は正直使えないレベルです。
理由は2点です。
1点目は、入金情報を入力する際、入金日は指定できず、請求書に記載された支払い期限日が登録されます。
そのため、売掛金回収管理表は作成できますが、実際の回収日と管理表の回収日が違います。
2点目は、入金金額が不足していて入力していても、その情報は管理表には反映されません。次回請求にも反映されません。
1万円の請求をしていても、5千円しか入金がなかった場合、その情報を入力できますが、回収管理表には反映されず、該当の請求書にしか記載されていません。
該当の請求書もステータスとしては入金済みと表示されるため、入金額が不足していたことを後から見返しても気がつきづらいです。
さらに、他社請求システムであれば、入金不足分は次回請求時に加算して請求できる仕組みをとっていますが、MF請求にそのような機能はありません。
そのため、入金不足分はそのまま忘れてしまってもおかしくない管理体制になります。
以上2点から、回収日と売掛金残高が一致しない管理表で売掛金の回収状況の管理はとてもじゃないですが、できないと思います。
まとめ
一定のニーズが出てくると、他社ではできるのにMF請求では全く対応できないという機能差異はありますが、MF請求が優先されたのは、
請求システムを導入したことがない企業でも使えるカンタンなシステムにすることだと思います。
できない機能があることはエントリーモデルであるため、そこは割り切って、まずはシステム化のためにMF請求を利用し、物足りなくなったら他社システムを本格的に活用するという流れが良いでしょう。
冒頭にも記載しましたが、MF請求は非常に直感的に操作でき、システムに不慣れな人でも、迷うことなく運用できるシステムになっています。
まずはシステム化が課題、という企業で会計や給与をMFクラウドで処理しているなら、MF請求を利用して十分に効果があるでしょう。
デメリットも十分に認識した上で、 MF (MoneyForward)6つのサービスがセットで使える マネーフォワード クラウド会計