今回はクラウド会計の定番である MF (MoneyForward)6つのサービスがセットで使える マネーフォワード クラウド会計
以前の記事で、経営には会計データの活用がカギとなること、活用するためにはリアルタイムな会計のデータが必要であり、システムを導入することでインプット面とアウトプット面を効率化することがカギであることを記載しました。
先に結論をお伝えすると、MFはこれから事業を始める経営者、始めて会計システムを導入する経営者には非常におすすめのシステムです。
会計システムはいくつもあると思いますが、MFの会計システムは全体の中でもエントリーモデルの位置づけであると言えるでしょう。
どういった点がおすすめかご紹介していきます。
取引の50%を占める銀行取引やクレジットカードの取引の自動化が大変便利!
なんといってもMFが最大の売りとしているのがクラウド会計による自動仕訳でしょう。
銀行やクレジットカード会社と連携することで、それらで発生する取引が自動化できます。
他社でも同様の機能は搭載されていますがMFの特徴は、
・初回連携時から、AIによる解析で仕訳ができあがっている
・他社と比較し、初期設定が圧倒的にカンタン。たいへん低いハードルで自動化に取り組める
です。以下に解説していきます。
初回連動時から、AIによる解析で仕訳ができあがっている
初回連動時の画面はこんな感じです。
勘定科目のところが、AIが解析し自動表示されています。まだ仕訳の自動化に取り組まれた経験がない方には、ピンとこないかもしれませんが、すごいことなんです。
なぜかというと、自動化の初回連携時は、取引金額以外はまっさらな状態で受診されて、正しい仕訳を入力する必要があるんです。
入力された正しい仕訳をシステムが覚えることで、次回以降同様の取引を受信した際に、自動的に仕訳が出来上がる、という仕組みが一般的なんですね。
ただ、この仕組みだと簿記の知識を持っていないと自力での対応は難しく、会計事務所等専門家の支援がないと、誤った仕訳を学習して行ってしまうことになります。
そこが、初回連携時からAIの解析で仕訳を自動表示してくれることは、大変便利な機能になっていると思います。
もちろん、AIの解析が正しくない場合もありますが、それでもかなり簿記を知らない人でも取り組みやすい仕組みになっています。
MF は他社と比較し、初期設定が圧倒的にカンタン。
まだ自動化に取り組まれた経験がない方でも初期設定が必要であることは、容易に想像がつくと思います。
その初期設定が他社と比較し、圧倒的にカンタンです!
なぜかというと、MFは銀行やクレジットカードとダイレクトに連携の設定が行えます。
他社システムだと、MFと銀行、クレジットカードの間にmoneytreeという別のシステムが間に入ります。
Moneytreeの設定は慣れたら難しくないですが、このワンクッションがないかどうかは大きな違いです。
初期の連動設定の画面はこんな感じです。
このようにMFと銀行、クレジットカードがダイレクトで連携が取れるので、自動化の設定がカンタンです。
慣れていなくても、初めて触る方にでも、50%を占める取引の自動化に取り組める。そんな仕組みを提供しているのがMFです。
キャッシュフローのグラフが大変見やすい。
MFでアウトプットできる会計資料は他社にも搭載されている一般的な資料は出せます。
その中でもMFで特筆して素晴らしいのが、キャッシュフローの資料です。
画面はこんな感じです。
利益と手元にある現預金が一致しないといったことは発生するものです。
そのため、利益をみる残高試算表とは別にお金の動きを見るキャッシュフローも同時に見ることで、現預金の動きを掴むことができます。
このキャッシュフロー図が、MFではグラフで表示され、現預金が増えているのか減っているのかが一目でわかります!
他社のシステムだと、グラフでは見られないこともあります。またキャッシュフローを作成するためには、仕訳入力時に新たな情報を付加して入力する必要があり、会計システム上で、キャッシュフローまで作成するのは、ハードルがあるのが現状でした。
そこを、MF社は一部出力内容を簡略化する(その他一般販管費の項目に経費をほとんど全て集計する)ことで、仕分けの入力の際に何も意識することなく、自動的にキャッシュフローが作成できるようになっています。
簡略化に関しては、専門家や経理に慣れた方からは簡略化しすぎだという意見もありますが、この簡略化を取り入れない場合、先ほど述べた追加の情報を仕訳入力時に入れる必要が出てきます。
その追加情報の入力が難しく、なかなか会計システム上でキャッシュフローが見られていない現状を踏まえると、この簡略化は大変画期的な判断だと思います。
もちろん、会計への知識が充実してきたら、この簡略化された状態では物足りないと思いますが、これから初めて、会計システムを導入する経営者にとっては、この簡略化された状態でも全く問題ありません。
残高試算表で利益の動きを、キャッシュフローでお金の動きを見る習慣をつけ、会計を活用した経営に取り組める最高の機能だと思います。
MF 会計のデメリット
MF会計は大変良いシステムですが、他社システムと比較して、デメリットもあります。
このブログを閲覧頂いている皆様にはこのデメリットを知って頂いた上で、ぜひ導入を検討頂ければ幸いです。
銀行やクレジットカードの自動仕訳について
・二重計上を防止する仕組みが存在しません。一部は手入力していた取引を計上してもすぐに気づくことができない仕組みです。
・簡単に受信した明細を一括計上できてしまいます。便利ですが、確認をおろそかにしてしまうことで誤った仕訳を知らずに計上することができてしまいます。
・受信した1取引明細に対して複数の仕訳を計上できないことです。
自動化の機能を利用する際に、よく起こるのは、手数料込の金額で1つの取引として受信して来た場合、1取
引に対して2つの仕訳、複合仕訳を入力するということがあります。
その他入力面
・課税区分の選択が煩雑です。課税区分を選択する際、すべての課税区分がずらっと一覧で表示されます。消費税の申告の計算元になるデータであるので、あまり適当にするわけにもいかない情報です。
・スキャンデータからの仕訳の自動化が弱いです。税制改正により、電子データで受け取った領収書や請求書は電子のままで保存する必要があり、最近急激に注目されているのがスキャンする仕組みです。
MFは当然、この法改正には万全対応しているのですが、スキャンデータから自動仕訳を発生させられるのが、経費精算システムを経由した時のみです。
そのため、経費精算システムを使わずに保存するデータに関しては、自動仕訳になるのではなく、手入力した仕訳に書類を貼り付けることになり、完全な自動化には至っていないのが現状です。
以上デメリットを挙げましたが、使えないわけではなく、他社と比較し少し弱い部分があるだけです。
これらのデメリットを上回る自動仕訳の使いやすさと、キャッシュフローが見やすいことによる会計を活用した経営の実現がMF会計の魅力です。
バックオフィスから経営を強くする
は、MFクラウドの開発コンセプトです。今回は会計に限定して紹介しましたが、MFクラウドは会計のみではなく、給与、販売、ストレージ、経費精算、勤怠等、企業のバックオフィスに必要なシステムがオールインワンで利用できるシステムです。
どのシステムも基本的な機能なので、会社が成長すると物足りなく感じるようになるかもしれません。
しかし、バックオフィスに関するシステムは全てオールインワンで使えるので、MFクラウド1本の導入のみで、システムの導入に関しては考える必要はなくなるでしょう。
システムのレベルアップは物足りなさを感じてから検討するので十分だと思います。
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